8年に1度のご開帳
「十一面観世音菩薩」を拝観
名古屋市南区の「笠寺観音」。令和5年4月9日~18日は、ご本尊が開帳されるため参拝させていただきました。
[目次]
ご本尊は「十一面観世音菩薩」
これまで何度もお参りしている寺院です。いつ訪れても本堂から流れる御詠歌に心が静まります。「秘仏」とされる御本尊を拝観するのは初めてです。
奈良時代にあたる天平5年(733年)の創建とされ、1300年近い悠久の歴史の中で、衆生(しゅじょう)の祈りと願いが捧げられた寺院。
ご利益を願い御朱印を購入
本堂内に入ると案内があり、厳かな雰囲気の中で御尊顔を拝しました。写真撮影は禁止です。御朱印とお札を購入しました。平日の昼前でしたが回廊には5、6名の参拝者がいらっしゃいました。拝観は無料でした。浄財(お賽銭)は必要ですね。
御朱印に描かれているように、頭に笠をかぶられたお姿でした。確認したわけではありませんが「笠寺観音」の名前の由来かもしれません。
神々しい観音像というより、日本人が受け継いできた記憶にあるような原風景の中に、静かに佇み「衆生=しゅじょう」を見守ってくださるような印象でした。想像で描くとすれば、陽炎(かげろう)が立つような強い日差しの中に権現されたようなお姿です。
「十一面観世音菩薩」の御真言(呪文)は2つあるそうです。
- オンロケイジンバラキリク(おお、世の中を照らす者よ)
- オンマカキャロニキャソワカ(あらゆる苦を抜く願いを成す者よ)
十一面観音は10の現世利益と4の来世果報を授けるとされています。(下記はwikipediaから出典し要約)
現世利益(十種勝利)
- 病気にかからない
- 一切の「如来=真理に到達した仏」に受け入れられる
- 金銀財宝や食物などに不自由しない
- 一切の怨敵から害を受けない
- 国王や王子が王宮で慰労してくれる
- 毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない
- 一切の凶器によって害を受けない
- 溺死しない
- 焼死しない
- 不慮の事故で死なない
なんと素晴らしい御利益ですね!
来世果報(四種功德)
- 臨終の際に「如来=真理に到達した仏」とまみえる
- 「六道」の地獄・餓鬼・畜生に転生しない
- 早死にしない
- 今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる
お札も購入
ご本尊(十一面観音)の尊容が描かれたお札です。お顔の部分は撮影時に照明を当てています。
次のご開帳は2031年(令和13年)
日本のみならず世界情勢の不安定さと自然災害が目立ち、将来の不透明さが増す時代ですね。8年先どころか半年、1年後すら見通すことが困難ですが、日本と世界が落ち着きを取り戻し平和になることを祈り、次のご開帳の時も訪れることができますように、合掌。
「なごや七福神めぐり」もおすすめです
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