笠寺観音を参拝(ご詠歌が流れ心安らぐ寺院)

笠寺観音(尾張四観音)名古屋市南区
Kasadera Kannon

[目次]

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1300年近い歴史を誇り
十一面観音を祀る古刹

正式名は笠覆寺(りゅうふくじ)です。

尾張四観音」のひとつで名古屋市南区にある真言宗の寺院です。大須観音と同じ宗派です。奈良時代にあたる天平5年(733年)の創建で1300年近い歴史があります。境内には常にご詠歌が流れており心が安らぐ寺院です。尾張四観音の寺院では、もっとも多く10回以上は参拝しています。

笠寺観音の本堂

開基は次のように伝承されています。

呼続(よびつぎ)の浜辺に流れ着いた霊木が夜な夜な不思議な光を放ち、見る人は恐れをなした。近くに住んでいた禅光(ぜんこう)上人は夢のお告げを受け、その霊木を彫らせて十一面観音菩薩の像を造り、堂を建て、そこに観音様をおさめ、寺号を「天林山 小松寺(のちの笠寺観音)」とした。天平五年(733)のことであった。

本堂内

十一面観音(笠寺観音)

下記の写真は拡大表示します。

笠寺観音の山門 笠寺観音
山門 山門から本堂の眺め

十一面観音のご利益と真言

ご利益

人々を災難から守り現世利益を授けると伝えられています。特に笠寺観音は創建からの歴史で、縁結びのご利益を伝えられています。また「なごや七福神」の霊場にもなっており、恵比寿様を祀るため、商売繁盛のご利益もあります。

  • 縁結び
  • 厄除け
  • 開運

ご真言オン マカ キャロニキャ ソワカ

御朱印

笠寺観音の御朱印

納経料は300円(2024年1月現在)。「なごや七福人」の霊場でもあり、恵比寿様の御朱印として頂きました。ご本尊の「十一面観音」は申し出により授かることができます。受け付けは16時までで、イベント時などは書置きのときがあります。また2024年4月1日(月)より御朱印の納経料が改定されるということです。(500円になる見通し)

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歴史と名称の由来

観音様と玉照姫の物語として伝承されています。

本堂の隣に立つ玉照殿

縁結びのご利益があるとされています。

ここに一人の娘がいた。彼女は鳴海長者・太郎成高の家に仕えており、その器量を妬まれてか、雨の日も風の日も、ひどくこき使われる日々を送っていた。ある雨の日、雨露に濡れる観音様の姿を見て気の毒に感じ、自分がかぶっていた笠をとり、観音様にかぶせたのであった。その縁か後日、関白・藤原基経(もとつね)公の息子、中将 兼平(かねひら)公が下向のおり、長者の家に泊まった際にその娘をみそめ、自分の妻に迎えようと決心した。

玉照姫と兼平公
玉照姫と兼平公

苦境を救われ兼平公の妻となった彼女は「玉照姫=たまてるひめ」と呼ばれることとなった。この観音様によって結ばれた玉照姫・兼平公ご夫妻は、延長8年(930)、この地に大いなる寺を建て観音様を奉安し、寺号を小松寺から「笠覆寺=りゅうふくじ」に改めた。この寺号が「笠寺=かさでら」の名の由来である。
以来、現在に至るまで「笠覆寺」は「笠寺観音」の通称で親しまれ、厄除けや縁結びの観音様として、多くの人々の信仰を集めることとなる。

多宝塔には阿弥陀如来が祀られています。

多宝堂

六地蔵

六地蔵(笠寺観音)

六地蔵は六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道、人間道、天道)にある衆生(命あるもの)の苦悩を救うお地蔵さまです。

おもかる地蔵さま

おもかる地蔵

六体のお地蔵様が祀られています。お地蔵さまを持ち上げ、次にお願いごとをしたあとに、もう一度お地蔵様の体をゆっくり持ち上げて、軽いと感じたら願い事が叶うとされます。しかし重いと感じたときは、願いが叶う時期は遅いとされています。

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おもかる地蔵は全国各地にもあります。

その他の写真

写真は拡大表示します。

役行者堂 本堂から山門 水かけ地蔵
仁王像 放生池 亀の池

大きな写真を掲載しています。
(パソコンでの閲覧を推奨)

本尊ご開帳を拝観

8年に1度のご本尊の「十一面観音」を拝観させていただきました。ご本尊の開帳

おもな年中行事・イベント

2025年は公開されたあとに掲載します。

公式サイトから出典

お出かけの際は寒さ対策しっかり行い、路面凍結によるスリップや転倒事故等に、くれぐれもお気をつけください。(直近の天気予報をご確認ください)また愛知県は「インフルエンザ警報」を発令中!です。マスク着用もお忘れなく。

年中行事として毎月6日、16日、26日は屋台や出店がならぶ「六の市」が開かれ、境内は賑わいをみせています。(雨天を除く)また祈祷も行われています。

  • 12月31日:除夜の鐘
  • 1月1日~3日:初詣
  • 2月2日:節分祭{2025年の節分は2日(日)になります。立春は3日(月)です。}
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泉増院と西方院(名古屋市南区の笠寺観音近く)
「笠寺観音」の近くには「泉増院=せんぞういん」と「西方院=さいほういん」の2つの寺院があります。泉増院は「玉照姫」様、西方院は「不動明王」と「烏瑟沙摩明王」を祀っています。いずれの宗派も「笠寺観音」と同じ真言宗(智山派)です。
案内図(Googleマップ)

名鉄本線「本笠寺=もとかさでら駅」から徒歩5分~10分です。本笠寺駅は普通電車のみ停車します。

笠寺観音までの道筋には昭和風情を残すお店も見かけます。

懐かしさを感じる薬局 お米屋さん
Summary in English

A temple of the Shingon sect (Chizan school) located in Minami-ku, Nagoya. It is of the same sect as Osu Kannon. It was founded in 733 during the Nara Period (733-794) and has a history of nearly 1,300 years.

It is a 5 to 10 minute walk from Motokasadera Station on the Meitetsu Main Line. Only regular trains stop at Honkasadera Station.

尾張四観音を巡礼​
荒子観音 甚目寺観音 龍泉寺
荒子観音 甚目寺観音 龍泉寺

般若心経の全文と音読

アイコンのリンク先で詳細を表示します。

ねずみ年の守り本尊は千手観音 うし年の守り本尊は虚空蔵菩薩 とら年の守り本尊は虚空蔵菩薩 うさぎ年の守り本尊は虚文殊菩薩
ねずみ うし とら うさぎ
たつ年の守り本尊は普賢菩薩 へび年の守り本尊は普賢菩薩 うま年の守り本尊は勢至菩薩 ひつじ年の守り本尊は大日如来
たつ へび うま ひつじ
さる年の守り本尊は大日如来 とり年の守り本尊は不動明王 いぬ年の守り本尊は阿弥陀如来 いのしし年の守り本尊は阿弥陀如来
さる とり いぬ いのしし

2025年の恵方は西南西(方位角255°)

#笠寺観音 #十一面観音 #名古屋市南区

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