甚目寺観音（尾張四観音の筆頭格）

Jimokuji Kannon

［目次］

甚目寺観音のあらまし
本堂と聖観音
ご利益と真言
御朱印
びんずる様
十王堂
年中行事・イベント
案内図
Summary in English
尾張四観音を巡礼

尾張四観音の筆頭

「甚目寺観音＝じもくじかんのん」は愛知県あま市にある真言宗（智山派）の寺院で、全国でも有数の歴史を誇る名刹です。尾張四観音のひとつで筆頭格とされています。

尾張四観音のひとつで「聖観音菩薩」を本尊としています。創建は飛鳥時代にあたる推古5年（597年）で、1400年以上の歴史を誇ります。創建が607年とされる奈良県「法隆寺」の10年前です。国内で現存するもっとも古い寺院は奈良県「飛鳥寺」とされ、590年ごろ（諸説あります）といわれています。

時代区分［早見表］

（1）「奈良」～「昭和」までの時代区分

（2）おもな建築物

奈良時代：東大寺（大仏開眼は745年）、春日大社などの建立
平安時代：平等院の建立（1052年）
鎌倉時代：鎌倉大仏の開眼（1243年）
室町時代：金閣寺の創建（1397年）・銀閣寺の創建（1490年）
安土桃山時代：大阪城の築城（1583年）

（3）奈良時代以前

飛鳥時代（592年～710年）
古墳時代/大和時代（3世紀中～7世紀）
※日本への仏教伝来（公伝）は538年が有力説
弥生時代（紀元前3世紀-5世紀～3世紀-5世紀）

本堂

ご本尊の「聖観音像」は秘仏となっており、ご開帳は50年に1度ということです。一生に一度、巡り合えるかどうかですね。筆者は「笠寺観音」の御開帳のみ拝観しています。

聖観音菩薩のご利益と真言

衆生救済のための菩薩とされ、現世利益を授けるといわれています。

厄除け
開運
病気の平癒
苦難除去

甚目寺観音には独自の伝承があり、「おさる様」と呼ばれ子宝を授ける祈願もあります。

ご真言オンアロリキャソワカ

御朱印

納経料は500円（2024年4月現在）受付は16時頃までのようです。

賓頭盧（びんずる）様

本堂内には「びんずる様」が祀られています。釈迦の弟子の1人で病気平癒のお力があるとされ、自分の体で患っているところを「びんずる様」の体で同じところを撫でると、治癒が叶うとされています。

summary［read］

Inside the main hall is Binzuru-sama, a disciple of the Buddha who is said to have the power to heal illness. He is one of the disciples of the Buddha and is said to have the power to cure illness. It is believed that if you touch the same part of your afflicted body with the body of “Binzuru-sama,” your illness will be cured.

十王堂

「十王」は仏教思想において死後に生前の「業＝なりわい」から、「六道」の転生先を審議する「閻魔王」など十尊です。

閻魔王など10尊の写真と説明

その他の写真

秋葉三尺坊大権現

境内にある「秋葉三尺坊大権現」様のお堂。秋葉三尺坊大権現は、およそ1300年前に信州で生まれた僧侶ということです。火防（火災から民衆を守る）の霊験あらたかで、病苦・災難からのご加護もあるとされています。

南大門

三重塔

三重塔は重要文化財に指定されています。

六角堂

六角堂内には多くの地蔵菩薩が祀られています。

鐘楼堂

鐘楼堂（しょうろうどう）大晦日の日には除夜の鐘が突かれます。

境内には平和の像も建てられています。また多くのお地蔵さま鎮座されています。

おもな年中行事（イベント）2024年

公式サイトから出典

毎月12日は「甚目寺観音てづくり朝市」

1月1日から3日：正月初祈祷会
2月3日（土）：節分会（8:00～17:00）
旧1月18日：初観音会　2024年は2月27日（火）になります。
8月第二土曜日：桃十日祭り　2024年は8月10日（土）になります。
12月第二日曜日：桝供養・秋葉大祭　2024年は12月8日（日）になります。
12月31日：除夜の鐘

※行事開催日は駐車場が利用できなくなります。

案内図（Googleマップ）

名鉄津島線「甚目寺駅」から徒歩5分～10分程度です。甚目寺駅は普通電車のみ停車します。また境内周辺道路は見通しが非常に悪く、歩行者は交通事故に注意が必要です。

境内の地図［表示］

Summary in English

The oldest of the four Kannon temples in Owari

This is a temple of the Shingon sect (Chizan school of Shingon Buddhism) located in Ama City, Aichi Prefecture. It was founded in the 5th year of Emperor Suiko (597), which is the Asuka Period, and has a history of over 1,400 years.

It is within a 5-minute walk from Jimokuji Station on the Meitetsu Tsushima Line. Only local trains stop at Jimokuji Station. The roads around the temple precincts have very poor visibility, so pedestrians should be careful of accidents.