肉付きの面(浅野祥雲)五色園

肉付きの面
[目次]

「浅野祥雲」の素晴らしいコンクリート塑像の作品を紹介するページであり、特定の宗教やその教えの流布を目的したものではありません。また当サイトは宗教法人「五色園」とは関係ございません。

蓮如に救われた老婆の伝説

「肉付きの面」は老婆が鬼の面をかぶり、息子の嫁を脅かそうとしたところ。鬼の面が顔につき、無理やりはがしたら顔の肉が面に残ったという伝承。塑像作品の中ではひときわ怖さが印象に残ります。

塑像の写真

季節により周囲の草木などで景色が異なることがあります。(2022年~2024年の写真です)塑像作品の写真は拡大表示します。

息子の母親が鬼の面をかぶり、息子の嫁を驚かせようとした情景

▲息子の母親が鬼の面をかぶり、息子の嫁を驚かせようとした情景

浅野祥雲の塑像では異彩な作品

▲浅野祥雲の塑像で異彩な作品

浅野祥雲の塑像で異彩な作品

▲鬼の面をかぶった老婆

老婆の息子の嫁

▲老婆の息子の嫁

鬼の面をみて慌てる様子

▲鬼の面をみて慌てる様子

※ずいぶん昔は肝試しで訪れる人もいたようですが、現在は夜間の園内立ち入りは禁止されています。

塑像が伝える伝承

五色園による肉付きの面の説明

塑像が伝える「親鸞聖人」を中心とした伝承や教えなどを要約して掲載しています。内容は複数の解釈や諸説ある場合がございます。

解説は「五色園の公式サイト」から出典し要約して掲載しています。注釈は当サイトで付記しています。

越前(福井県)の国で蓮如上人(室町時代の浄土真宗の僧で、本願寺中興の祖と呼ばれる)が布教されていたころ、念仏の信者である息子夫婦が毎晩のようにお参りに出かけていた。そのたびに老婆を置き去りして出かけていたため、老婆は脅かしてお参りをやめさせようと、鬼の面をかぶり暗がりで待っていました。そこへ嫁がやってきてところ動転し、一目散に逃げました。次に息子が帰ってくるまでの間、鬼の面を外そうとするのですが、面は顔に食い込みはとれなくなり老婆は泣き始めました

帰ってきた息子はその様子を見て、老婆を蓮如上人の元につれて行き御仏の教えをいただきました。老婆が念仏が唱え懺悔したところ、鬼の面が取れて落ちましたものの、顔の肉の一部がこびりついてしまいました。

この話は嫁威谷(よめおどしだに)という、現在の福井県あわら市に伝えられる伝説ということです。

肉付きの面までのルート

五色園内の案内図

下記マップ⑬の場所です。「鹿ケ谷鈴虫松虫の剃髪得度」に隣接しており、鈴虫・松虫の塑像がある後ろ奥から「肉付きの面」に続く斜面を上がった場所です。

五色園の塑像場所マップ

  • 入り口から終点までの徒歩時間は緑色の道路が約8分(本堂前の階段まで)、青色の道路は約11分(本堂裏手まで)です。見学せずに歩いた場合です。
  • 各場所の距離感は目安程度でお願いします。
  • 番号は塑像ごとに近いエリアで掲載しており、「五色園」が塑像付近に掲げられた案内板の番号ではありません。(案内板はないところもあり、文字も消えかかっています)

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(印刷はA4タテを推奨)

案内図はご自由にお使いください。

鈴虫松虫の剃髪得度の裏手に斜面 斜面
鈴虫・松虫の塑像の近く 竹林の中の斜面を上がる

(1)塑像が近い順番に巡る

鹿ケ谷鈴虫松虫の剃髪得度 鹿ケ谷鈴虫松虫の剃髪得度 日野左衛門門前石枕 日野左衛門門前石枕
⑫鹿ケ谷鈴虫松虫の剃髪得度 ⑭日野左衛門門前石枕

(2)浅野祥雲の塑像(一覧)

[3-1]車両の通行が出来る道路側(脇道ルートを含む)、および本堂または寺務所付近

下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)

01 月見の宴 02 信行両座 03 赤山明神
貴婦人解逅
04 身代わり
の名号
05 縁結び
弁財天女
06 川越の名号
07 不動明王 08 御田植 09 桜ケ池大蛇
入定の由来
10 御流罪 11 親子悲願仏 12 鈴虫松虫の
剃髪得度
13 肉付の面 14 日野左衛門
門前石枕
15 五劫思惟仏
16 六角堂ご参篭
雲母坂お通い

[3-2]車両通行禁止の道路側(脇道ルートを含む)

下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)すべて徒歩で巡るルートです。

17 板敷山
弁円狙撃
18 弁円悔悟 19 六角堂
(百夜祈願)
20 箱根権現
御饗応
21 日吉丸矢作橋
出世の緒
22 夜盗耳四郎
聞法の場

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(3)見学時に注意すること

  • 斜面は短い距離ですが足元にお気をつけください。
園内共通の注意点[危険生物など表示]

塑像作品の多くは雑木林の中や草木が多い場所です。また足場の悪い石段もあります。散策には歩きやすい靴(スニーカー等)をおすすめします。自然豊かな環境であるがゆえ、春から秋はマムシやスズメバチに注意が必要です。レジャー施設ではなく宗教公園で霊園もあり、散策には配慮が必要だと思います。

一般参拝者用のトイレは本堂への階段下付近(霊園の近く)にしかありません。(飲料水の自販機も同じで1か所だけ)暑い季節は熱中症にお気をつけください。携帯電話は筆者が確認した範囲では圏内(au)です。しかし電波が弱い場所もあります。

危険生物
マムシは待ち伏せで獲物を捕まえる習性があり、地面や落ち葉と同化して動かないことも多く、気づきにくいので特に注意が必要。(池など水辺で見かけることも多い)スズメバチの巣は雑木林の中、倒木などにあることも多いです。

ハチは黒いものを狙う習性があるので、白っぽい服や帽子を着用する。あらかじめ腕や脚などに虫除けスプレーを吹き付けておく。巣の近くで大声を出したり、強い振動を与えたりしないように注意するゆっくり静かにその場を離れる。頭を隠し姿勢を低くして、ゆっくりその場を離れる。(大阪府医師会のページから引用)

(4)参考文献・サイトなど

#浅野祥雲 #五色園 #日進市