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「浅野祥雲」の素晴らしいコンクリート塑像の作品を紹介するページであり、特定の宗教やその教えの流布を目的したものではありません。また当サイトは宗教法人「五色園」とは関係ございません。
親鸞聖人が六角堂へ通う
苦難を伝える伝承
「六角堂御参篭雲母坂(きららざか)お通い」は、比叡山で修行していた親鸞は、自分の求めている解答を得ることはできないと考え、六角堂で「如意輪観音=にょいりんかんのん」に、祈祷することを決意し100日通ったという伝承です。
「六角堂御参篭雲母坂お通い」の読みは、”ろっかくどう ごさんろう きららざか のおかよい”です。
塑像のあらまし
季節により周囲の草木などで景色が異なることがあります。(2022年~2024年の写真です)塑像作品の写真は拡大表示します。
▲親鸞聖人が険しい道を通う情景①
▲親鸞聖人が険しい道を通う情景②
▲親鸞聖人が険しい道を通う情景③
▲親鸞聖人が険しい道を通う情景④(厳しい表情ですね)
塑像の伝承
解説は「五色園の公式サイト」から出典し要約して掲載しています。注釈は当サイトで付記しています。
親鸞聖人は9歳で出家し29歳まで、比叡山で修行を積まれました。しかし自分の求めている解答を得ることはできないと考え、「阿弥陀如来はその本願をもって、どのような生業をなす人でも必ず救って往生させると約束している。しかし、魚や獣などの殺生をなす者や商人・女性・聖などはその前生の悪行ゆえに往生できないとされている。その上、阿弥陀如来を拝することさえ拒絶され一段低い聖徳太子への信仰が許されているだけである。これはどこかで信仰の本質が見失われてしまったからではないか」と思うようになりました。
聖人は救いを求めるために正月早々より百日間、六角堂に参籠(さんろう)し、「如意輪観音=にょいりんかんのん(※)」に、ご祈祷されることを決意しました。比叡山より六角堂までの三里十八丁(約14km)の距離を毎夜、雲母坂(きららざか)という険しい山道を通り往復されました。夜中寒風吹きすさぶ中、どのような天候であっても一日も休まず通われました。
※仏教の菩薩の一尊で、観音菩薩の変化身(へんげしん)の一つとされ、六観音の一尊に数えられています。
弟子の正全房が聖人が毎夜山を抜け出ることを不信に思い、あとをつけて行くと雲母坂の雪を血潮に染め、蔦(ツタ)をたどり必死の思いで六角堂に向かわれる聖人のお姿に、驚くとともに涙ながらに拝まれたということです。
- 「六角堂御参篭雲母坂お通い」は、「六角堂(百夜祈願)」と重なり合う伝承です。
- 篭雲母坂(きららざか)は、現在の京都市左京区修学院音羽谷にあります。
六角堂御参篭雲母坂お通いまでのルート
下記マップ⑯の場所です。五色園の寺務所など建物に隣接する駐車場の奥にあります。(入り口から突き当りまで進む)五色園の地図だと位置関係が分かりにくく筆者も迷いました。駐車場内を進むだけなので、見つけてしまえば分かりやすいです。入り口の案内板から塑像までは短い距離ですが、たいへん険しい道です。親鸞聖人が六角堂までの険しい道を苦労して通われた情景を再現したと思います。
- 入り口から終点までの徒歩時間は緑色の道路が約8分(本堂前の階段まで)、青色の道路は約11分(本堂裏手まで)です。見学せずに歩いた場合です。
- 各場所の距離感は目安程度でお願いします。
- 番号は塑像ごとに近いエリアで掲載しており、「五色園」が塑像付近に掲げられた案内板の番号ではありません。(案内板はないところもあり、文字も消えかかっています)
案内図はご自由にお使いください。
駐車場の奥です。 | 案内板が見えます。 |
(1)塑像が近い順番に巡る
⑰の「板敷山弁円狙撃」からは、一般車両通行禁止の道路側、または未舗装の脇道から入る場所に設置されています。
⑮五劫思惟仏 | ⑰板敷山弁円狙撃 |
※「板敷山弁円狙撃」からは五色園の入り口に戻り、一般車両が通行禁止の道路から徒歩で巡ることになります。車でお越しの方で本堂前の駐車場に止められてる場合は、本堂裏手まで徒歩で向かい「夜盗耳四郎聞法の場=㉒の場所」から、逆順で巡ることも出来ます。
(2)浅野祥雲の塑像(一覧)
[3-1]車両の通行が出来る道路側(脇道ルートを含む)、および本堂または寺務所付近
下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)
月見の宴 | 信行両座 | 赤山明神 貴婦人解逅 |
|||
身代わり の名号 |
縁結び 弁財天女 |
川越の名号 | |||
不動明王 | 御田植 | 桜ケ池大蛇 入定の由来 |
|||
御流罪 | 親子悲願仏 | 鈴虫松虫の 剃髪得度 |
|||
肉付の面 | 日野左衛門 門前石枕 |
五劫思惟仏 | |||
六角堂ご参篭 雲母坂お通い |
[3-2]車両通行禁止の道路側(脇道ルートを含む)
下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)すべて徒歩で巡るルートです。
板敷山 弁円狙撃 |
弁円悔悟 | 六角堂 (百夜祈願) |
|||
箱根権現 御饗応 |
日吉丸矢作橋 出世の緒 |
夜盗耳四郎 聞法の場 |
(3)見学時に注意すること
- 足場の状態は非常に悪く転倒事故に十分な注意が必要です。
- 設置場所の周囲は雑木林であり、マムシやスズメバチに注意が必要です。
園内共通の注意点[危険生物など表示]
塑像作品の多くは雑木林の中や草木が多い場所です。また足場の悪い石段もあります。散策には歩きやすい靴(スニーカー等)をおすすめします。自然豊かな環境であるがゆえ、春から秋はマムシやスズメバチに注意が必要です。レジャー施設ではなく宗教公園で霊園もあり、散策には配慮が必要だと思います。
一般参拝者用のトイレは本堂への階段下付近(霊園の近く)にしかありません。(飲料水の自販機も同じで1か所だけ)暑い季節は熱中症にお気をつけください。携帯電話は筆者が確認した範囲では圏内(au)です。しかし電波が弱い場所もあります。
マムシは待ち伏せで獲物を捕まえる習性があり、地面や落ち葉と同化して動かないことも多く、気づきにくいので特に注意が必要。(池など水辺で見かけることも多い)スズメバチの巣は雑木林の中、倒木などにあることも多いです。
ハチは黒いものを狙う習性があるので、白っぽい服や帽子を着用する。あらかじめ腕や脚などに虫除けスプレーを吹き付けておく。巣の近くで大声を出したり、強い振動を与えたりしないように注意するゆっくり静かにその場を離れる。頭を隠し姿勢を低くして、ゆっくりその場を離れる。(大阪府医師会のページから引用)
(4)参考文献・サイトなど
#浅野祥雲 #五色園 #日進市