板敷山弁円狙撃（浅野祥雲）五色園

［目次］

弁円狙撃のあらまし
塑像の写真
塑像の伝承
設置場所までのルート
見学時に注意すること
その他の作品・関連ページ
参考文献・サイトなど

「浅野祥雲」の素晴らしいコンクリート塑像の作品を紹介するページであり、特定の宗教やその教えの流布を目的したものではありません。また当サイトは宗教法人「五色園」とは関係ございません。

修験者に殺害を画策された
親鸞は念仏の力で守られた

「板敷山弁円狙撃＝いたじきやま　べんえん　そげき」は、修験者の「弁円」により殺害を画策された親鸞聖人は、念仏の力によって守られ無事だったという伝承です。

塑像の写真

季節により周囲の草木などで景色が異なることがあります。（2022年～2024年の写真です）塑像作品の写真は拡大表示します。

▲「板敷山」で親鸞聖人の命を狙う「弁円」とその配下の山伏たち

▲山伏たちは槍や刀、弓を携え親鸞聖人を探しています。

▲しかし「板敷山」の山頂から念仏の声はすれど、親鸞聖人の姿はどこにも見えません。

▲親鸞の命を狙う山伏たちの表情。左下は親鸞聖人を疎ましく思い、殺害を企てた首謀者で、修験者の「弁円」だと思います。（拡大表示します）

塑像が伝える伝承

▲塑像の設置場所に掲げられた伝承

塑像が伝える「親鸞聖人」を中心とした伝承や教えなどを要約して掲載しています。内容は複数の解釈や諸説ある場合がございます。

上記の解説を平易な言葉で要約しています。

常陸の国（ひたちのくに＝現在の茨城県）に、近隣一帯の人々を支配する「弁円＝べんえん」という修験者がいました。霊力・呪術は畏敬の的になり山伏の総司になっていました。同じころ親鸞聖人は念仏道場を開き「念仏を唱える人は阿弥陀如来に救われ、前世の業も今の宿命も関係なく救われる」と教えていました。

親鸞聖人の教えは、前世の行いや祟りを理由に人々を支配する「弁円」にとっては許しがたく、また聖人の説法を望む人がますます増え「弁円」の祈祷を求める人が少なくなりました。これに憤慨した「弁円」は聖人の殺害を画策しました。

「弁円」は「板敷山＝いたじきやま」で三日三晩祈祷したものの、聖人にはなんら影響を与えなかったので、今度は武装した弟子35人を山に潜伏させ聖人の殺害を企てました。しかし不思議なことに、山の上から念仏の声が聞こえ、そこに聖人がいると思い急いで行くと姿はありませんでした。同じようなことが何日も続き、聖人を殺害することが出来ませんでした。「弁円」は聖人の住む草庵（そうあん＝小屋のこと）に踏み込むことになります。この続きは「弁円悔悟＝べんえんかいご」に記されています。

板敷山弁円狙撃までのルート

下記マップ⑰の場所です。五色園入り口からスグ左に入り、一般車両の通行が禁止されてる舗装道路を徒歩で進みます。五色園の入り口から徒歩2～3分程度の左側ですが分かりにくい場所です。目印は最初に見える高台の住宅です。その手前に「板敷山弁円狙撃」の案内板があります。

入り口から終点までの徒歩時間は緑色の道路が約8分（本堂前の階段まで）、青色の道路は約11分（本堂裏手まで）です。見学せずに歩いた場合です。
各場所の距離感は目安程度でお願いします。
番号は塑像ごとに近いエリアで掲載しており、「五色園」が塑像付近に掲げられた案内板の番号ではありません。（案内板はないところもあり、文字も消えかかっています）

PDFで閲覧・印刷
（印刷はA4タテを推奨）

案内図はご自由にお使いください。


五色園入り口から2～3分の道路左側です。	石段を上がると塑像があります。

案内板の付近に石段があります。筆者が訪れたときは、案内板の文字は薄れており、気づきにくかったです。石段を3～4分程度上がると塑像が見えてきますが、整備されておらず足元には注意が必要です。

（1）塑像が近い順番に巡る


	⑯六角堂御参篭雲母坂お通い	⑱弁円悔悟

（2）浅野祥雲の塑像（一覧）

［3-1］車両の通行が出来る道路側（脇道ルートを含む）、および本堂または寺務所付近

下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。（園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです）

月見の宴	信行両座	赤山明神貴婦人解逅
身代わりの名号	縁結び弁財天女	川越の名号
不動明王	御田植	桜ケ池大蛇入定の由来
御流罪	親子悲願仏	鈴虫松虫の剃髪得度
肉付の面	日野左衛門門前石枕	五劫思惟仏
六角堂ご参篭雲母坂お通い