[目次]
「浅野祥雲」の素晴らしいコンクリート塑像の作品を紹介するページであり、特定の宗教やその教えの流布を目的したものではありません。また当サイトは宗教法人「五色園」とは関係ございません。
不動明王の功徳を伝える
この作品は親鸞聖人の伝承とは関係ないようです。「不動明王」像の右の眼は天をにらみ、左の眼は地を見下ろし、口にはあうんの二字をかみしめ、悪魔の退散に秘術をつくして衆生を救済される情景。
不動明王尊の写真
季節により周囲の草木などで景色が異なることがあります。(2022年~2024年の写真です)塑像作品の写真は拡大表示します。
▲不動明王尊の立像。不動明王の背後にある炎は「衆生(しゅじょう)=生きとし生けるもの)の苦難を焼き尽くすという想いがあるそうです。
▲右の眼は天をにらみ、左の眼は地を見下ろし、口には「阿吽(あうん)=万物の初めと終わりの意味」の二字をかみしめています。
▲不動明王と2人脇侍。浅野祥雲の作品を守る有志の方々により、再塗装がされているようで美しい姿です。塑像の前には近くの池から水を引いた滝がイメージされています。滝の近くに不動明王を祀ることは全国各地にありますね。炎と水という対極の意味を持つという説もあるようです。
▲左は「制多迦童子=せいたかどうじ」、右側の手を合わせているのは「矜羯羅童子=こんがらどうじ」だと思います。余談ですが初めて写真撮影したときに、偶然だとは思いますがカメラが動かなくなったことがあります。すぐに復旧しましたが怒られたのかなと思い、後日お神酒をお供えしました。
塑像が伝える功徳
▲塑像の設置場所に掲げられた「不動明王」の功徳です。
掲げられた説明を平易な言葉にして要約しています。
「不動明王尊」は、三界は火宅(迷いと苦しみに満ちた世界の意味)であることを表現したお姿であって、人々は自らの業火(悪業が身を滅ぼすことを火にたとえたもの)に身を滅ぼすことも知らずに、享楽のみに満足して生きている。目に見えぬ悪魔は人間を悪の道への誘い込んでおります。
この悪魔を退散してくださるのが「お不動さん」で、黒い色は業火に焼けただれている人々の相であり、顔の恐ろしさは人々の苦悩の表現と同時に、心の悪を物語っています。
右の眼は天をにらみ、左の眼は地を見下ろし、口にはあうんの二字をかみしめています。右手には妖魔の利剣(煩悩ぼんのうや邪悪なものを打ち破る)を持ち、左手には縄を持って悪魔の退散に秘術をつくして衆生救済されています。
「久遠実成(くおんじつじょう)=遠い昔に悟りを成就した仏」の慈悲深いみごころに守れているのであり、その心で拝んでください。
補足説明
不動明王の真言は「ノウマク サンマンダ バザラダン カン」で良く知られていますね。大日如来の化身ともされ、多くの宗派で信仰されています。また左右の脇侍(童子)は、左は「制多迦童子=せいたかどうじ」、右側の手を合わせているのは「矜羯羅童子=こんがらどうじ」です。不動明王には8人の子ども(八大童子)がいるとされています。
不動明王尊までのルート
下記マップ⑦の場所です。「縁結び弁財天女」から右側(東方向)に進みます。駐車場(舗装なし)を横切り、脇道に進みます。この先は悪路ではないものの足元に注意が必要です。歩いて1~2分で左側に、不動明王尊が見えてきます。
道からスグの場所分かりやすいですが塑像の前は整備されておらず、水でぬかるんでいることもあります。道の反対側(右側)は大きな池の柵があります。
- 入り口から終点までの徒歩時間は緑色の道路が約8分(本堂前の階段まで)、青色の道路は約11分(本堂裏手まで)です。見学せずに歩いた場合です。
- 各場所の距離感は目安程度でお願いします。
- 番号は塑像ごとに近いエリアで掲載しており、「五色園」が塑像付近に掲げられた案内板の番号ではありません。(案内板はないところもあり、文字も消えかかっています)
案内図はご自由にお使いください。
(1)塑像が近い順番に巡る
⑥川越の名号 | ⑧御田植 |
(2)浅野祥雲の塑像(一覧)
[3-1]車両の通行が出来る道路側(脇道ルートを含む)、および本堂または寺務所付近
下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)
月見の宴 | 信行両座 | 赤山明神 貴婦人解逅 |
|||
身代わり の名号 |
縁結び 弁財天女 |
川越の名号 | |||
不動明王 | 御田植 | 桜ケ池大蛇 入定の由来 |
|||
御流罪 | 親子悲願仏 | 鈴虫松虫の 剃髪得度 |
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肉付の面 | 日野左衛門 門前石枕 |
五劫思惟仏 | |||
六角堂ご参篭 雲母坂お通い |
[3-2]車両通行禁止の道路側(脇道ルートを含む)
下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)すべて徒歩で巡るルートです。
板敷山 弁円狙撃 |
弁円悔悟 | 六角堂 (百夜祈願) |
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箱根権現 御饗応 |
日吉丸矢作橋 出世の緒 |
夜盗耳四郎 聞法の場 |
(3)見学時に注意すること
- 水辺に設置されており、塑像の前は近くの池から水が流れています。地面はぬかるんでいることが多く足元に十分な注意が必要です。
- 4月~11月はマムシに十分な注意が必要です。
園内共通の注意点[危険生物など表示]
塑像作品の多くは雑木林の中や草木が多い場所です。また足場の悪い石段もあります。散策には歩きやすい靴(スニーカー等)をおすすめします。自然豊かな環境であるがゆえ、春から秋はマムシやスズメバチに注意が必要です。レジャー施設ではなく宗教公園で霊園もあり、散策には配慮が必要だと思います。
一般参拝者用のトイレは本堂への階段下付近(霊園の近く)にしかありません。(飲料水の自販機も同じで1か所だけ)暑い季節は熱中症にお気をつけください。携帯電話は筆者が確認した範囲では圏内(au)です。しかし電波が弱い場所もあります。
マムシは待ち伏せで獲物を捕まえる習性があり、地面や落ち葉と同化して動かないことも多く、気づきにくいので特に注意が必要。(池など水辺で見かけることも多い)スズメバチの巣は雑木林の中、倒木などにあることも多いです。
ハチは黒いものを狙う習性があるので、白っぽい服や帽子を着用する。あらかじめ腕や脚などに虫除けスプレーを吹き付けておく。巣の近くで大声を出したり、強い振動を与えたりしないように注意するゆっくり静かにその場を離れる。頭を隠し姿勢を低くして、ゆっくりその場を離れる。(大阪府医師会のページから引用)
(4)参考文献・サイトなど
#浅野祥雲 #五色園 #日進市