森の中に鎮座する白蛇の女神
6回目の参拝です。木々に囲まれた神域・パワースポット。これまで「羽白美衣龍神社」の名称でしたが、現在は「#白美龍神社 =はくびりゅうじんじゃ」に名称が統一されたようです。
名古屋市名東区の「牧野が池緑地公園」内に鎮座しています。御祭神は「白美龍神=はくびりゅうじん」で女神さまです。ご利益は病気平癒(特に腰から下の病)、婦人病、金運上昇、商売繁盛、厄除けなどと記されています。
[目次]
鳥居から社殿まで(往路)
境内へつづく鳥居は公園内の野球場近くにあります。
所要時間など
- 鳥居からの社殿まで徒歩で約10分です。3月の快晴(気温12℃前後)の日に、ややゆっくり歩いたときの実測です。
- 雑木林の中を通る道で舗装されいません。少しづつ整備が進んでいるようですが、2024年3月時点でも非常に歩きにくい小径です。社殿までは大きな起伏が目立ち、木の根が張った場所も多くあります。季節によっては落ち葉に覆われているため、滑ってケガをしないように十分な注意が必要です。神社を管理されてる方のお話では、愛知県が管理している公園であり、完全な整備は難しいということです。
- 2024年3月時点の写真に更新しました。写真は拡大表示(必要に応じて大きな画像でご覧ください)
① 鳥居をくぐりスグの道 | ② 木の根が多い |
③ 転落注意(柵なし) | ④ 大きな起伏 |
⑤ 雨の後は滑りやすい | ⑥ 約10分で社殿到着 |
⑤雨や雪の降ったあとは粘土質の土がぬかるみ、かなり滑りやすくなっています。崖との境界にロープが張られている場所もありますが、転落を防止するものではなく掴まるのは危険です。
子どもや高齢の方はお一人での参拝は危険かと思います。またサンダルなどではケガをする恐れもあります。くれぐれもご注意ください。参拝は10月~4月の晴れた日が良いと思います。
社殿の写真
2つ目の鳥居をくぐると社殿があります。創建から70年の歳月を感じる佇まいです。(一度建て替えられているそうです)公園内にあるものの風が揺らす木々の音しか聞こえません。ここだけ、ゆっくりとした時間の流れを感じます。写真をスライドで掲載します。社殿は24時間カメラで監視されており、防犯対策はしっかりしています。
写真をスライド表示(スワイプ)
(パソコンはオンマウスで矢印表示)
4月~5月5日までは鯉のぼりが泳いでいます。
▲社殿には石で形づくられた白蛇様が置かれており、撫でると金運がアップするそうです。
カラフルな提灯と風鈴は、どこか既視感を感じさせる風景です。社殿というより昔話に出てくる神様の”祠=ほこら”のイメージですね。都市部に残された貴重な風情かも。
▲木々を揺らす風と風鈴の音(約25秒の映像です)
社殿に掲げられた由来は下記のとおりです。(注釈は当サイトで付記)
昭和28年(1953年)の夏、「愛知カンツリー倶楽部=昭和29年(1954年)開業」のゴルフコース建設に従事する40人余りの人たちが白大蛇を目撃した。白大蛇は「五合池」の面に姿を見せて泳いでいた。大蛇は一尺五寸(約46センチ)の胴廻り、長さは三間(約5.5メートル)ほどもあり、目撃した人たちは恐怖のあまり、悪寒・発熱などで数日間床の臥せた。地元である当時の高針村では、一刻も早くお祀りし村の降盛(りゅうせい)とゴルフコース工事の安全を祈ろうと声が高まった。地元御嶽行者の祈祷によれば、これは霊妙なる神通力を有する白蛇で、すでに江戸時代にこの地に棲んでいたが、ゴルフ工事の建設でだんだん棲家を狭められ、遂に人前に姿を現したとということです。龍神として祀ることで姿を消し、祭祀(さいし)を怠らなければ永く池に棲み、大願成就の神通力を発揮するものなりとの御神託得たということです。神社の建立には、当時の愛知県知事である桑原幹根氏(1895年-1991年で戦後すぐの愛知県知事)の働きにより、愛知県の財界からも寄付を集め、「五合池」を見下ろす丘の上に造られたということです。毎月27日を縁日と定め、春と秋の2回、大祭を行うということです。
▲白蛇が泳いでいたとされる「五合池」はゴルフ場内にあり、一般の立ち入りはできません。
▲白蛇のイメージ(弁財天の遣いともされ、日本では信仰の対象になっています)
白蛇のお守り
▲かわいらしい白蛇模型が入っています。初穂料は250円(2024年3月時点)でした。
帰り道(復路)
① 鳥居を出てスグの道 | ② 分岐を左へ |
③ 比較的歩きやすい | ④ 直進2~3分で出口 |
往路を戻りますが途中(②の分かれ道)で左折し、公園の運動場側に出るルートを通ります。一部に起伏がありますが左折の後は歩きやすい道です。
▲出口から見た風景。下記のルート②です。
3つのルート(社殿までの行き方)
写真は拡大表示(必要に応じて大きな画像でご覧ください)いずれのルートも雨や雪の日、その影響が残る場合は避けたほうが良さそうです。
① 野球場近くの鳥居から進む
これまでご紹介したルートです。道は全体に悪路が続きます。
② 運動場の付近の入り口
このルートがもっとも歩きやすく、おすすめします。入り口からの所要時間は7~8分です。
途中の道(写真)は、最初に掲載した帰り道の写真をご参照ください。
③ 社殿の裏を回る道
②の入り口より右(南側)方向に入り口があります。(鳥居はありません)境内の裏側を回り社殿に続く道です。3つのルートの中で最短距離(3分~4分程度)であるものの、道幅は非常に狭く柵などのない崖の道、平坦な場所はほとんどありません。(写真は拡大表示します)
特に雨や雪の後はたいへん危険です。同様に社殿の左側から下る場合も同じです。
① 入り口の写真 | ② 社殿の裏に続く崖路 |
③ 平坦な道はなし | ④ 社殿(左)に着きます |
若い人なら「これくらいは余裕じゃん!」で、ガンガン上って行けそうですが、おじさんにはキツイ道でした^^;くれぐれも転倒や転落事故にはご注意ください。
(2)公園の案内図
愛知県名古屋市名東区猪高町大字高針山ノ中(ゴルフ場に隣接)
- 平針と本郷を結ぶ県道219号線側入り口より、公園内(奥)の駐車場(無料)に車を止めます。その後、鳥居までは徒歩で3分程度です。(午後7時に閉門)
- 交通機関で行かれ方は地下鉄東山線「星が丘」駅より、市バス(梅森荘行き)または名鉄バス(五色園行き)に乗り換え、「梅森坂口」で下車します。鳥居までは徒歩で10分くらいです。
携帯電話は使えます。すべての場所で確認したわけではありませんが、社殿を含め電波状況は大丈夫でした。(au回線)
Googleマップ
(3)ヘビやスズメバチに注意
春から秋にかけてはヘビ(特に強い毒を持つマムシ)やスズメバチに注意が必要です。噛みつかれたり刺されなくても驚いて転倒したり、崖道では転落する恐れもあります。
ヘビの活動時期は種類や個体差があるものの、日中の気温が15℃を超える頃(3月中旬頃)~11月中旬頃まで。マムシは待ち伏せで獲物を捕まえる習性があり、地面や落ち葉と同化して動かないことも多く、気づきにくいので特に注意が必要。過去には別の場所ですが「シマヘビ」の一種で全体が黒色したカラスヘビ(毒はない)を3月中旬頃に、4月には牧野が池の近くで大きな「アオダイショウ(毒はない)」、10月には「マムシ」も見ました。アオダイショウは池に向かっていました。木々に遮られ見えなかったものの、しばらくすると水面がバシャバシャする騒がしい音。水面を泳ぐ鳥を襲っていたかも。
危ないスズメバチ
▲参考写真
スズメバチの活動時期は5月~11月です。6月頃から働きバチが増え、9月~10月は攻撃性が高まる(巣に近づくだけで威嚇)と言われています。ハチの巣は木の上というイメージがありますが、木の根元や倒木の下などにも多く作ります。最近は見かけないですが、木の枝にペットボトルが吊るされているのは、巣作りのために飛んでくる女王バチを捕獲する「ペットボトルトラップ」です。ペットボトル内に誘引剤を入れ、巣作りが始まる6月くらいに設置するとよいそうです。女王バチがいないと巣を作ることがなくなります。
夏はおそがいよ、お化けは出ないけど怖いヘビがいそうだし。
林の中や池の付近は特に気をつけたいね。
名東区に隣接する日進市のパワースポットです。
岩崎御嶽社(本院) | 岩崎御嶽社(中之院) | 御嶽社(奥之院) |
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