森の中に鎮座する白蛇の女神
木々に囲まれた神域・パワースポット。これまで「羽白美衣龍神社」でしたが、現在は「#白美龍神社 =はくびりゅうじんじゃ」に名称が統一されたようです。
名古屋市名東区の「牧野が池緑地公園」内に鎮座しています。御祭神は「白美龍神=はくびりゅうじん」で女神さまです。ご利益は病気平癒、婦人病、金運上昇、商売繁盛と記されています。
2025年(令和7年)は巳年で例年より参拝される方も多いようです。白蛇(縁起がよい象徴ともいわれます)を祀る数少ない神社です。3月下旬~5月の晴れた日は参拝日和です。
[目次]
- 鳥居から社殿までの道
- 境内の写真
- 御朱印やお守りなど
- 帰り道の写真
- 3つのルート
園内のルート、初めての参拝者
向け公園までの交通機関 - ヘビ・スズメバチ
トイレの場所、いろいろ注意が必要 - 白蛇おみくじ
鳥居から社殿まで
境内へつづく鳥居は公園内の児童野球場近くにあります。鳥居をくぐっても竹林を通る道しか見えず、初めての方はちょっと勇気がいる場所です。
所要時間など
- 鳥居からの社殿まで1本道で徒歩約10分です。3月の快晴の日にややゆっくり歩いたときの実測です。
- 雑木林の中を通る道で舗装されていません。社殿までは大小の起伏が目立ち、季節によっては落ち葉に覆われているため、滑ってケガをしないように十分な注意が必要です。これまでより落ち葉の清掃や木の根の張った場所を埋めて階段状にするなど、少しづつ改善されているようです。
- 比較的歩きやすいルートをこのページ中段以降に掲載していますので、そちらをおすすめします。
- 2025年3月の写真(⑤を除く)です。アドベンチャーな場所が多くあります。(拡大表示)
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① 鳥居をくぐりスグの道 | ② 平坦に見えても凸凹ばかり |
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③ 段差のある場所が目立つ | ④ 大きな起伏 |
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⑤ 雨の後は滑りやすい | ⑥ 崖の道 |
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⑦ 最大の難所かも | ⑧ 約10分で社殿到着 |
参道でなく山道。安全対策なし!
入り口付近に通行の注意を促す看板などなく、途中で引き返す方も少なくないようです。またサンダル履きではケガをする恐れもあります。今年は巳年で話題になったこともあり、年配の男性やご婦人、子ども連れの方も多くみられます。
若い人は冒険心を刺激されるかも。

ちょっと怖いね‥

手を離さないから大丈夫!
雨や雪が降ったあとは粘土質の土がぬかるみ、かなり滑りやすくなっています。崖との境界にロープが張られている場所もありますが、転落を防止するものではなく、大人の体を支える強度でないと思います。崖下の深さは足が震えるほどではないものの、落ちたらヤバい感じです。高齢の方や子どもだけの通行はたいへん危険です。2人以上で10月~5月の晴れた日の参拝をおすすめします。
Danger![read]
The approach to the shrine is undulating, with tree roots growing in many places, and depending on the season, fallen leaves may pile up, so you need to be careful not to slip and get hurt. After rain or snow, the clay soil becomes muddy and very slippery. There are ropes strung up at the edge of the cliff in some places, but they do not prevent falls and it is very dangerous to grab onto them. Children and the elderly should definitely avoid them! Also, wearing sandals may cause injury.
境内の写真など
2つ目の鳥居を抜けると社殿があります。創建から70余年の歳月を感じる佇まいです。(一度建て替えられているそうです)公園内にあるものの風が揺らす木々の音しか聞こえません。ここだけ、ゆっくりとした時間の流れを感じます。写真をスライドで掲載します。社殿は24時間カメラで監視されており、防犯対策はしっかりしています。
今年は賑やかですね!参拝者が途切れないくらいです。6~7年前から時々訪れていますがびっくりです。
写真をスライド表示(スワイプ)
4月~5月初旬は鯉のぼりが泳いでいます。ベンチに腰かけ春の風を感じるのもいいですね。まちなかに残された昭和チックな場所でもあります。飾り付けは季節により異なり、四季折々の花が植えられるなど、近年は境内のお手入れが行き届いています。年末年始の飾りは華やかで、お正月は神事も行われています。
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2025年は例年より早く鯉のぼりが飾られているようです。緑の木々に囲まれ風になびく鯉のぼりは子どもたちに喜ばれそうですね。
▲社殿には石で形づくられた白蛇様が置かれており、ナデナデすると金運がアップするそうです。また祈願の前と後に持ち上げ、祈願後に軽く感じると願いが叶うとされています。(おもかる石やおもかる地蔵と同じですね)2025年2月初めに頭の一部が何者かに削り取られたそうです。白蛇の欠損した部分(写真)
カラフルな提灯と風鈴は、どこか既視感を感じさせる風景です。社殿というより、むかし話に出てくる神様の”祠=ほこら”のイメージです。都市部では貴重な風情です。
▲木々を揺らす風と風鈴の音(約25秒の映像)
白美龍神の由来とご真言
神社の由来[表示する]
注釈は当サイトで付記
昭和28年(1953年)の夏、「愛知カンツリー倶楽部=昭和29年(1954年)開業」のゴルフコース建設に従事する40人余りの人たちが白大蛇を目撃した。白大蛇は「五合池」の面に姿を見せて泳いでいた。大蛇は一尺五寸(約46センチ)の胴廻り、長さは三間(約5.5メートル)ほどもあり、目撃した人たちは恐怖のあまり、悪寒・発熱などで数日間床に臥せた。地元である当時の高針村では、一刻も早くお祀りし村の降盛(りゅうせい)とゴルフコース工事の安全を祈ろうと声が高まった。
※伝承は誇張されていると思いますが、日本に生息するアオダイショウでも最大で全長は2mくらいです。推測ですがアオダイショウのアルビノ(遺伝子に起因する白化現象)個体だったかもしれないですね。
地元御嶽(おんたけ)行者の祈祷によれば、これは霊妙なる神通力を有する白蛇で、すでに江戸時代にこの地に棲んでいたが、ゴルフ場の建設でだんだん棲家を狭められ、遂に人前に姿を現したということです。龍神として祀ることで姿を消し、祭祀(さいし)を怠らなければ永く池に棲み、大願成就の神通力を発揮するものなりとの御神託を得たということです。神社の建立には、当時の愛知県知事である桑原幹根氏(1895年-1991年で戦後すぐの知事)の働きにより、愛知県の財界からも寄付を集め、「五合池」を見下ろす丘の上に造られたということです。毎月27日を縁日と定め、春と秋の2回、大祭を行うということです。
summary[read]
This shrine was built in 1953 and enshrines the White Snake God. It is said that wishes such as recovery from illness, financial luck, and business prosperity will come true here.
ご真言[表示する]
白美龍神社のFBに掲載されていました。テキストで引用します。
南莫悉地羽白美衣(のうまくしっちは はくいびい)
母陀納銘伽沙似栄裟婆訶(ぼだんなんめいきゃしゃ にえいそわか)
五合池
白蛇が泳いでいたとされる「五合池」はゴルフ場内にあり、一般の立ち入りはできません。
白蛇のイメージ


白い蛇は弁財天の遣い、龍神様として祀られることも多く、日本では信仰の対象になっています。また白蛇の夢をみると、幸運の訪れや新しい出会いを暗示しているという説もあります。画像はAIで生成した白蛇のイメージですが、おやすみの前にじーっと見てから眠りにつけば、夢の中に白蛇が現れてお告げがあるかも!?(ヘビが苦手な方をのぞく)
summary[read]
White snakes are often worshipped as messengers of Benzaiten and dragon gods, and are the subject of faith in Japan. There is also a theory that dreaming about a white snake suggests the arrival of good luck or a new encounter.
恐怖のヘビ神社!?
新年のCBCテレビ番組「太田×石井のデララバ」で、紹介されていました。番組では「恐怖のヘビ神社」と話題に (;°-°;))) …現地ロケは大晦日の夜10時30分過ぎから。この日は新月で真っ暗。気温は5℃前後の中、スタッフの方々はさぞかし大変だったと思います。お化けの噂は聞かないものの、夜に雑木林を抜ける悪路を歩くのは超危険です。
スマホ待ち受け画像にどうぞ
白蛇イメージ(拡大表示)
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上記を含め5つの白蛇画像(いずれもjpeg)を同梱しています。
白美龍神社の御朱印とお守り
御朱印やお守りは社殿の横で販売されています。御朱印は500円でした。お守りなども500円から色々置かれています。御朱印は上記の写真を購入しました。書置きと記された複数の絵柄がありますが、いずれも日付なしの簡素な印刷物でしかなく、果たして御朱印にふさわしいか‥残念です。
ご利益
2025年の「巳の日」
暦には十二支ごとの日があります。「巳の日」は弁財天の遣いとされるヘビで、金運がアップするという説もあるようです。また春季大祭は4月27日(日)ということです。

もしかして‥

帰りに宝くじ3枚買った!
今年の「巳の日」を表示
太文字は60日ごとに巡る巳の日で「己巳の日=つちのとみのひ」です。金運がよりパワーアップするそうです。また「白美龍神社」は毎月27日が縁日で春と秋には大祭を行うそうです。
1月12日(日) | 1月24日(金) | 2月5日(水) | 2月17日(月) |
3月1日(土) | 3月13日(木) | 3月25日(火) | 4月6日(日) |
4月18日(金) | 4月30日(水) | 5月12日(火) | 5月24日(土) |
6月5日(木) | 6月17日(火) | 6月29日(日) | 7月11日(金) |
7月23日(水) | 8月4日(月) | 8月16日(土) | 8月28日(木) |
9月9日(火) | 9月21日(日) | 10月3日(金) | 10月15日(水) |
10月27日(月) | 11月8日(土) | 11月20日(木) | 12月2日(火) |
12月14日(日) | 12月26日(金) | // | // |
帰り道
写真は拡大表示します。
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① 鳥居を出てスグの道 | ② 分岐を左へ |
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③ 比較的歩きやすい | ④ 直進2~3分で出口 |
往路を戻りますが途中(②の分かれ道)で左折し、公園の運動場側に出るルートを通ります。一部に起伏がありますが左折のあとは歩きやすい道です。(凸凹はあります)
3つのルート(社殿への行き方)
いずれのルートも雨や雪の日、その影響が残る場合は避けるべきです。近年に大きな事故の発生は聞かないですが、県が管理する公園であり、安全第一を考えれば①と③は通行禁止レベルだと思います。
Route 2 is the easiest and recommended route. Routes 1 and 3 are more dangerous.
- 公園の案内図を参考に当サイトで作成
- 写真と説明・QRを追加(2025/1/4)
- 画像の再利用はご自由にどうぞ
▲園内の道路は自動車・バイクも通行します。交通事故にご注意を。また境内にトイレはなく、②の入り口付近がもっとも近い場所です。
① 野球場近くの鳥居から進む
これまでご紹介したルートです。道は全体に悪路です。Very dangerous route!
② 運動場の付近の入り口
このルートが比較的歩きやすく、おすすめします。(一部に大きな起伏あり)入り口は運動場付近のトイレ(公園南側で駐車場から遠いほう)を目安に進むと分かりやすいです。社殿までの所要時間は5~6分、1か所右折するのみで迷うことはないですが、境内の手前には大きな起伏があります。ちょっとした探検気分です。
A relatively easy route
途中の道(写真)は最初に掲載した鳥居からのルートで、帰り道をご参照ください。
③ 社殿の裏を回る道
②の入り口手前から右(南側)方向に徒歩1分程度で入り口があります。(鳥居はありません)境内の裏側を回り社殿に続く上り道です。3つのルートの中で最短距離(3分程度)であるものの、道幅は非常に狭く柵などのない崖の道で、平坦な場所はありません。(写真は拡大表示)
Very dangerous route!
特に雨や雪の後はたいへん危険です。同様に社殿の左側から下る場合も同じです。
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① 入り口の写真 | ② 社殿の裏に続く崖路 |
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③ 平坦な道はなし | ④ 社殿の左側に着きます |
若い人なら「これくらいは余裕じゃん!」で、ひょいひょい上って行けそうですが、おじさんにはキツイ道でした^^;くれぐれも転倒や転落事故にはご注意ください。
写真④から下る際に、ルートとは別に社殿の裏に降りる小径(行き止まり)があるので、間違えないように注意が必要です。ここは一旦下りると上るのがメチャたいへんです。
いずれのルートも入り口から少し入るだけで、山奥に迷い込んだような風景に囲まれます。写真好きの方はレアな撮影スポット、風景画の題材、ドラマなどのロケーション候補にもなりそうです。通行に注意が必要なもののコンクリートやアスファルトに囲まれた都会の日常から、すぐに抜け出せる場所は貴重かもしれません。
公園へのアクセスと駐車場
所在地は愛知県名古屋市名東区猪高町大字高針山ノ中です。「愛知カンツリー倶楽部(ゴルフ場)」に隣接しています。
- 平針と本郷を結ぶ県道219号線側の入り口より、公園内の奥にある駐車場(無料)に車を止めます。(最初の広い駐車場でなく、ゴルフ場の前を通り西側駐車場です)その後、3つのルートで紹介した①の鳥居(野球場近く)までは徒歩で2~3分くらいです。②の入り口は、駐車場から運動場方向(南側)にあるトイレ(駐車場近くのトイレでなく、遠いほうです)を目安に歩き3分くらいです。(公園の入口は午後7時に閉門。夜間の立ち入りは禁止されていないものの、昼間の参拝をおすすめします)
- 名古屋環状2号線(一般道)の国道302号線「鴻の巣=こうのす」信号交差点から、公園に入るルートもあります。こちらのほうが駐車場に近いです。
地下鉄・市バスを利用
- 地下鉄「星が丘」駅より、市バス(梅森荘行き)または名鉄バス(五色園行き)に乗り換え「梅森坂口」で下車します。
- 地下鉄「星が丘」駅より、地下鉄「植田」駅行きに乗車します。下車するバス停は「鴻ノ巣(こうのす)」です。地下鉄「植田」駅からの市バスもあります。
- 地下鉄鶴舞線「平針」駅からでは、市バスで本郷行きに乗車し「梅森坂」で下車が便利です。地下鉄「本郷」駅から「平針」駅行きも同じです。
交通機関で初めて参拝される方に分かりやすい案内図(Googeマップと神社ルートをまとめています)
携帯電話は使えます。すべての場所で確認したわけではありませんが、社殿を含め電波状況は大丈夫でした。(au回線)
マムシやスズメバチに注意
春から秋にかけてはヘビ(特に強い毒を持つマムシ)やスズメバチに注意が必要です。噛みつかれたり刺されなくても驚いて転倒したり、崖道では転落する恐れもあります。
Beware of vipers and wasps!
(1)マムシに注意
ヘビの活動時期は種類による違いや個体差があるものの、日中の気温が15℃を超える頃(3月中旬頃)~11月まで。マムシは待ち伏せて獲物を捕まえる習性があり、地面や落ち葉と同化して動かないことも多く、気づきにくいので特に注意が必要。図鑑などでは夜行性と書かれていることもありますが、日中に見かけることもあります。
過去には別の場所ですが3月中旬頃に、「シマヘビ」の一種で全体が黒色したカラスヘビ(毒はない)、4月のお昼過ぎに「牧野が池」近くの道で大きな「アオダイショウ(毒はない)」、10月には池のほとりで夕方に「マムシ」も見ました。アオダイショウはニョロニョロと池に向かっていました。近くで遭遇すると怖いね。しばらくすると水面がバシャバシャする騒がしい音。木々に遮られ見えなかったものの、池を泳ぐカモを襲っていたかも・・
(2)危ないスズメバチ
強い毒を持つスズメバチの活動時期は5月~11月初旬です。6月頃から働きバチが増え、9月~10月は攻撃性が高まる(巣に近づくだけで威嚇)といわれています。ハチの巣は木の上、軒下のイメージがありますが、木の根元や倒木の下などにも多く作ります。(黒い服や帽子の着用は特に危険といわれます)

夏はおそがいよ!お化けは出ないけど怖いヘビがいるよ。
公園を含め日中は何度も訪れていますが、お化けや幽霊とは今のところ遭遇したことはありません。たぶん大丈夫です。かわいい猫に遭遇することはあります。”通せんぼ”された時に備え、小袋のキャットフードorチュールを持参すると安心です。

林の中や池の付近は特に気をつけたいね。
(3)その他、注意が必要なこと
境内にトイレ・休憩場所はありません。(多くの人出が予想される日はティッシュ等を用意したほうがいいかも。お正月の参拝者は3,000人を超えたそうです)
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トイレはルート②の入り口近く(自販機もあります) |
境内は狭く社殿の周辺を含め常に多くの人が訪れる神社のように整備されておらず、周囲は急斜面で柵などはありません。子どもと一緒の場合は目を離さず、予期せぬ事故に注意が必要です。周辺に電灯などはなく夜間はまっくら森です。(夜のお化けリスクは不明)また木々に囲まれているため、夕暮れはすぐに暗くなります。初詣などでは懐中電灯をお忘れなく。
白蛇おみくじ
神社とは関係ありません。
ラッキー度は超大吉>大吉>吉>中吉≒半吉>小吉>末吉です。凶と大凶は白蛇にぐるぐる巻きにされ出ません。代わりに超大吉を入れています。どの札にも元気が出るおまじない。(2025年1月~3月までに約5,000回振られました。※イベント数からの推計)
初めて参拝される方
初めて参拝される方に
わかりやすい案内図
Googeマップと神社ルートを
まとめています!
2025年の吉日カレンダー!こっちもチェックしてね。(七福神おみくじを設置)>>
おすすめスポット!
七難即滅と七福即生の「なごや七福神めぐり」、悠久の歴史を誇る「尾張四観音」の巡礼もおすすめです。
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名東区に隣接する日進市のパワースポットです。
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日本人の潜在記憶を揺さぶる作品群。写真のリンク先で総合ページを表示します。
#白美龍神社 #牧野ケ池公園 #名東区