秋の夜空に明るい彗星が
見られそうです!
日没後の西の空、金星を目安に探すと発見しやすいそうです。10月13日をピークに徐々に明るさは落ちますが、街灯りが少ない条件であれば、月内は肉眼で見えるそうです。
2024年10月中旬ごろから日本から観測できる新彗星(すい星)[C/2023 A3]です。2023年1月9日に中国南京市にある「紫金山天文台=しきんさんてんもんだい」の望遠鏡で初めて捉えられ、その後に南アフリカにあるアトラス望遠鏡で彗星であることが確認されたということです。
[目次]
新彗星の概要
- 名前:紫金山(しきんさん)・アトラス彗星|C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)
- 種類:非周期彗星で一度接近したら再び接近(回帰)しないとされています。(一部には約8万年前に地球に接近したという説もあるようです)
- 地球に最接近する時期:北半球では2024年10月13日ごろに、夕方から空の高い位置で見やすくなる予想。ただ10月は17日が満月(スーパームーンで普段より明るい)で、11日が上限(約半分)12日は約7割の明るさです。月の明るさが増す頃であり、市街地では肉眼で見られる環境が限られるかも。その後、11月には肉眼で見えなくなるということです。
見える時間・場所(位置)
9月28日(土)頃から夜明け前の東の空あたりに見えるそうです。しかし高度が低い(水平線の上くらい)ため見られる条件は限られそうです。明るさは3等星ほどから始まり、10月12日に近くづくにつれ2等星くらいまで増すということです。(9月下旬~10月最初の頃は双眼鏡で見つけるイメージ)
10月12日(土)からは日没後の西の空に見えるということで、見つけやすくなります。10月いっぱいは肉眼で見えるということです。(最大時の明るさは、1等星から2等星の間という予想が多いようです)※最接近は13日(日)ということです。
これまで明るかったおもな彗星
- 2020年:「ネオワイズすい星」が1等級前後
- 1997年:「ヘール・ボップすい星」が最大でマイナス1等級
- 1996年:「百武すい星」が最大で0等級前後
- 1986年:「ハレーすい星」が最大で2等級前後(未検証)
1等級くらいの天体は肉眼でもはっきり分かり、街の明かりがある地域でも簡単に見つけられます。(大都会は難しいかも)すい星の見える高度が低い場合は山や建物に遮られ、観測できる場所が限られます。
「ハレー彗星「と「百武すい星」は見ました!
筆者は1986年の「ハレー彗星」、1996年の「百武すい星」も覚えています。「ハレー彗星」は海岸から水平線の上に見た記憶があります。(日本の広い範囲で観測できたものの高度が低いため、容易に見られた場所は限られたと思います)
「百武すい星」は標高約2000メートル近くの南アルプス(長野県)で空を仰いで見ました。このすい星は発見しやすく見やすかったです。
いずれも望遠鏡や双眼鏡なしではっきり見え、双眼鏡を使うとすい星の尾までしっかり確認できました。双眼鏡はレンズの口径が大きく低倍率でみると鮮やかな姿を見ることができます。2024年の「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」も日本から観測できます。10月中旬の夜は空気がひんやりするころで、冬の星座も見え星空がきれいな時期です。期待したいですね。
彗星は「ほうき星」とも呼ばれます。箒(ほうき)のように尾を引いている姿からだと思いますが、宇宙の塵(ちり)を集めているからかもしれません。
2024年の天体ショー
2024年は毎年の「3大流星群」以外に、大きな天体ショーはないようです。皆既月食や日食も日本から観測できるものはないようです。
- 1月4日18時ごろから:「しぶんぎ座流星群」
- 8月13日前後:「ペルセウス座流星群」
- 12月14日前後:「ふたご座流星群」
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