袋ラーメンの原点ともいうべき存在
半世紀を超えて愛され続けるラーメンです。
「ポンポコラーメン」は愛知県豊川市の「山本製粉=創業大正5年」が作り続ける袋入りラーメンです。発売は昭和39年(1964年)ということで、日本で最初の東京オリンピックが開催された年ですね。当初はしょうゆ味から販売が始まったようですが、みそ味、しお味、そして焼きそばが追加されています。
店頭販売は豊川市を中心に東三河がメインです。全国での店舗販売は少ないようで通販で購入することができます。懐かしい味を求める愛好者に人気のラーメン。1パック6食入でりお得感があります。
※各ラーメンの具は生卵と乾燥野菜のみを入れています。
しょうゆ味ラーメン
「ポンポコラーメン」すべてに共通すると思いますが、麺・スープとも”ごくごく普通の味ラーメン”です。賑やかなラーメンが多い中で、袋入りしょうゆ味ラーメンの原点ともいうべき味かもしれません。
みそ味ラーメン
昨今の濃い味系、辛い味系などのラーメンと比べると、やや物足りなさを感じるかもしれません。こちらも懐かしさを感じる味です。具材をアレンジすればオリジナルラメーンのベースにもなるかと思います。
しお味ラーメン
しょうゆ味、みそ味ラーメンに比べ、しお味の風味感は高いです。こちらもスタンダード的な存在です。個人的には3つのラーメンの中でもっとも好きです。
焼きそば
焼きそばにはツナをのせてみました。こちらもソースは薄味です。
忘れてしまった普通の味
筆者も東三河出身で昭和時代も知る世代。「ポンポコラーメン」は子どもの頃に食べた記憶が残っています。近年は袋麺を含めインスタントラーメンは、各メーカーごとに味や趣向を凝らした商品が次々に発売されています。「山本製麺」さんは流行を追うこともなく、変わらぬ味を守り続けていますね。
「ポンポコラーメン」は、袋ラーメンの中では調理時間が短いです。小腹がすいたとき、夜食やおやつに最適ですね。ちなみにポンポコは狸のぽんぽこが由来のようです。
ポンポコラーメンはどこで買える?
東三河地域の方はスーパーでの販売もされているようです。(イオンで店頭販売されていました)その他の地域では取り扱いが少なく、がメーカー直販での購入が便利です。
昭和39年はどんな時代?
「ポンポコラーメン」が発売された1964年は高度成長期の真っただ中です。アジア初のオリンピックが東京で開かれ「東海道新幹線」が開通したのもこの年です。
この年に発売されたおもな商品をみてみると・・
- カルビー「かっぱえびせん」
- ロッテ「ガーナチョコレート」
- ロート製薬の目薬「V・ロート」
- サントリーのウイスキー「サントリーレッド」
- 雑誌「平凡パンチ」
流行歌は・・
- ペギー葉山さんの「学生時代」
- 坂本九さんの「明日があるさ」
- ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」
- 岸洋子さんの「夜明けのうた」
- 井沢八郎さの「あゝ上野駅」
- 美空ひばりさんの「柔」
など、今も歌い継がれる曲が多いですね。