2028年は3600年に一度の「飛坎年」

日本の歴史で初めて巡る年

2028年は「飛坎年.」

2028年(令和10年)は中国の春秋戦国時(紀元前770年~紀元前221年)に体系化された「陰陽五行説」に基づく「飛坎年=ひかんねん」にあたります。

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3600年周期で巡る年

今から3600年前と言えば古代文明(エジプト、メソポタミア、インダス、中国など)が栄えた時代。日本の歴史でみれば縄文時代(後期)です。建国は紀元前660年2月11日とされているため、2025年時点で2685年。言い換えれば日本の歴史で初めて巡る年になります。

(1)この年の「恵方」は北です

2028年(令和10年)は「飛坎年」で恵方は北の方角

近年、日本では2月3日「節分」の日に恵方巻を食べる習慣も定着しています。この年のみ「恵方」の方角は例外的に北(方位角0°の真北)になります。恵方は吉凶を司る神とされる「歳徳神(としとくじん)」様が在する方角です。

恵方は4つの方角しかなく順番通りであれば「南南東のやや南」ですが、「飛坎年」は例外となります。北が恵方となる理由は、北は水を司る方位であり、水が万物を生み出す源であると考えられていたからです。そのため北の方位には特に強い力が宿るとされ、恵方として重視されたという説です。

(2)なぜ3600年周期?

「飛坎年」についての現代解釈は定まっていないようです。

3600年周期で「戊申(つちのえさる)の年」とされていますが、その年数の由来や根拠、歴史的な背景などの文献はなく、合意された解釈もないということです。(天文周期や数秘術的なもの、伝説などの説はあるようです)

(3)どんなことが起きそう?

近代史をはるかに超える年数であり、過去の事象や記録などは存在しないようです。しかし「飛坎年」の概念は、基になった「陰陽五行説」だけでなく、「風水」や「占術」、「八卦(はっけ)=易における8つの概念」、「九星気法=九つの星で、一白水星、二黒土星・・」などによる運勢とも絡むようです。

思想の根底には人間の営みと自然現象に相関性を見出し、調和を得ようとしたであろう先人たちの思いが共通しているようです。「飛坎年」という言葉を残し今に伝える何かしらの目的、意味はありそうですが、推し量ることは難しかもしれません。

陰陽五行説

  • 陰陽思想=物事は陰と陽が繰り返す思想
  • 五行思想=万物は木・火・土・金・水の5つの元素から成り立ち、それぞれが相関しあうという考え方

(4)どんな年になる?

前述したように、この年の「恵方」は北になります。風水で北は「水」であり万物の根源とされています。ただ「飛坎年」の年に関しての預言はないようですが、下記について言及しているところも見られます。

  • 北の方位を重視することで良い運気を得られる。(例年の恵方と同じですね)
  • 水を変化として捉えた場合、社会に変化の多い年になる。

万物の根源・源流が北にあるということは、いつもよりパワーアップしたスーパー歳徳神さまが世界の上下左右360°を見渡して、いま抱えている多くの問題を劇的に改善するきっかけを与えてくださると、ポジティブな発想で迎えたいね!

うん、うん。伝承であったとしても、先人たちが残した考えの一つであることは違いないし、北を恵方(つまり吉方位)として伝えてるからね。2028年は良い方向に転換すると信じたいね。

(5)気になること

北は易経(えききょう)・八卦(はっけ)においては「坎=かん」とされ、言葉の象意は{流れる、泣く、暗い、冷たい、憂い、変わる、災い}などネガティブなイメージが目立ちます。ただし、この年の「恵方」が特別に北であることを、と紐づけて災いが多くなるというような言説は見当たりませんでした。

まとめ

「恵方」そのものも科学的にとらえた場合に根拠があるわけでなく、暦や占いといったものも同じです。しかし先人たちの思想や長い歴史を経て受け継がれた慣習のひとつとして、現代に活かせるものは大切にしたいですね。

今年(2025年)の恵方は西南西[255°]の方角
令和7年(2025年)の恵方は「西南西のやや西」で、スマホアプリでの確認は北を0°として255°の方位角です。「節分」の夜に恵方を向いて恵方巻を無言で食べると万事に吉。
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