日本で4番目に小さな水族館
深海生物の展示は日本一
愛知県蒲郡(がまごおり)市にある「竹島水族館」は、開館したのは今から70年近く前の1956年(昭和31年)で、現在の建物は1962年(昭和37年)の建築ということです。派手な装飾が一切ない外観は昭和レトロそのものです。また規模も日本で4番目に小さいながら館内は充実です。サメなど大型魚の展示はないものの、約500種の海の生物が展示されており見ごたえは十分です。
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館内はこんな感じ
▲大型水槽内の海洋生物を観察しながら巡る感じです。広いスペースで歩き疲れるようなことはないです。
▲水槽に上には手作りの説明パネルが並んでいます。スタッフの方々の創意工夫と熱意が伝わってきますね。
▲海洋生物との距離感が近くリアルさは十分です。
▲平日は混雑することも少なくゆっくり観覧できます。(館内写真はお客さんがアシカショーを観ていた時間で館内が空いていたタイミングです)
展示されてる海洋生物
展示されていた海洋生物の一部です。(写真は拡大表示します)
館内の入口を入るとすぐに「カブトガニ」の水槽があります。約2億年前(地球上の大陸は1つの状態で、まだ恐竜も少なくジュラ期と呼ばれた頃)から、ほとんど姿を変えておらず「生きた化石」ともいわています。1~2年はエサを食べなくても生きるそうです。日本では伊万里湾(佐賀県伊万里市)が最大の生息・繁殖地ということです。甲羅の内側はけっこうグロテスクですね。アーノルド・シュワルツェネッガーさんが出演した映画「プレデター」に登場する地球外生命体を思い出しました。
▲13秒の動画です。(ちょっと怖いかも)
エイとウツボ(鋭い歯を持っています)
「イソギンチャク」と「タカアシガニ」。タカアシガニは日本近海の深海にすむ巨大な蟹で、節足動物では世界最大ということです。見ごたえがありました。深海生物の展示(約100種)は日本でもっとも多いということです。「オオグソクムシ」、「イガグリガ」なども展示してました。
頭の上にこぶがある「コブダイ」は日本の太平洋(南部)、日本海に生息しているそうです。
「スッポン」などカメも展示してました。
館内の海洋生物の写真撮影はOKということです。 子どもの自由研究やブログ、インスタの写真 にも使えそうです。 |
アシカショーも観覧できます。
1日に3回(10時30分、13時30分、15時)に開催され、入館料のみで観覧できます。アシカは知能が高く、人間の言葉を論理的に理解できるともいわれています。
天候や入館者の人数にかかわらず毎日行われるようです。また観覧席とステージの距離が近いため臨場感が高いです。
開館時間など
- 時間:9時00分~17時00分(入場は16時30分まで)
- 休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌水曜日)春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・冬休み期間等は火曜日も開館。12月31日は休館。
- 入館料:500円(年間パスポート1,250円)
シンプルで素朴な水族館です。派手さはまったくなく平日ならゆっくり観覧できると思います。また水族館のすぐ近くには「三河湾」のきれいな景色、「竹島」に渡る橋もありいろいろ楽しめる場所です。
リニューアル工事のため2024年1月9日(火)から3月末まで休館ということです。
2024年2月26日の工事の様子。建物の左側は解体されるようですね。約60年間、多くの人の記憶に残る建物。東三河の小学校で学んだ子どもは遠足で訪れた方も多いと思います。むかしは「竹島パルク」として蒲郡みかんや菓子、海産物などを扱う土産物店などが並んでいたところです。2階に宴会場、3階には入浴施設があった時代もありました。昭和の遺構が消えていくのは寂しいですね。
完成時期は未定ですが大型水槽を備えた新館を作るそうで、展示スペースがこれまでの約2倍になり、深海魚の展示もこれまで以上に充実するそうです。
案内図(Googleマップ)
「JR蒲郡駅」から徒歩だと15分程度です。途中の道路(マリンロード)は交通量が非常に多いため、事故には十分な注意が必要です。また水族館までは横断歩道(信号のない)が2つしかありません。蒲郡駅から最初の信号交差点(アピタ蒲郡のある交差点)で、反対側道路に渡ったほうが安全です。
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