連子窓の家と白壁土蔵の町並
名古屋市西区の堀川沿い(五条橋から浅間神社)にある「四間道=しけみち」。古い町並みが残るレトロなエリアです。また屋根神さまを祀る家もあります。
Townscape of houses with lattice windows and storehouses with white walls.
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Along the Horikawa River (from Gojo Ohashi Bridge to Sengen Shrine) in Nishi Ward, Nagoya City. A retro area with old streets. Some houses worship a roof god.
連子窓が残る古い町並み
名古屋市の「町並み保存地区」に指定されており、離接する「円頓寺商店街」とともに、散策を楽しむ人気スポットになっています。
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It is designated as a “townscape preservation district” by Nagoya City and is a popular spot for strolling along with the “Entonji Shopping Street”.
「四間道」は堀川の「中橋」から「五条橋」までの道幅を4間(約7メートル)したことから、名づけられたということです。
「連子窓=れんじまど」は細長い木材(連子)を縦または横にはめ込んだ、日本の伝統的な窓のひとつ。寺院や城下町でよく見られる建物にありますね。昭和の時代には街中でよく見られたものの、近年では少なく貴重な町並です。
「四間道」とは関係ありませんが、谷村新司さんの初期のアルバムに「蜩=ひぐらし」がありました。このアルバムタイトルにもなっている「蜩」に連子窓と日本の情景を描いた歌詞を覚えています。
半ば開いた 連子窓 いつもと同じ 石の道 カナカナ カナカナ 蜩と 二度と戻らぬ 日を過ごす・・
谷村さんは2023年10月8日に、ご逝去されました。連子窓と石畳の道は未来に残したい日本の風景のひとつですね。
子守地蔵尊
guardian Ksitigarbha of childbirth (bodhisattva)
「四間道」の通りから路地に入った場所に祀られてるお地蔵さま。由来によると宝永7年(約250年前で江戸中期、将軍は徳川綱吉の時代)の作とされています。その後の事故のより地中に埋もれ、約120年前に井戸を掘っている際に、現在の場所付近から見つかったそうです。
現在の御堂は明治28年(1895年)に再建され、近隣の方々の信仰を得ているということです。(同町内では80年以上にわたり、事故や病気で亡くなられた子どもはいないということです)
屋根神さま
▲四間道地区にある「屋根神=やねがみ」さま。家の屋根に祀られた神様の祠(ほこら)です。津島神社・秋葉神社・熱田神宮を祭神としています。屋根の上に小さな社を祀るという形態は名古屋独自のもので、疫病や火災などの恐怖から身を守るために庶民の祈りを込めて創られたとあります。
名古屋市西区以外では、中村区や中区、また同様の祠は県内では一宮市や犬山、清須市などでもみられ尾張地域に多く現存するそうです。
Yanegami(Rooftop Shrine)
This rooftop deity honors Tsuhima.Akiba and Atsuta Shrines. A small altar erected on the roof is a Nagoya sustom.it is a means to ward off disease and disasters.and disasters.and reflects the gerat devotin of ordinary folk.
ヨウシュヤマゴボウ
散策の途中で「ヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)」を見つけました。きれいな紫色の実ですが葉っぱを含め毒があります。特に実は毒性が高く最悪の場合は、呼吸麻痺で命を落とす危険もあるということです。
ブドウのような紫の実(ヨウシュヤマゴボウ)には毒(外部サイト)
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I found “Yohshuyama burdock” while taking a walk. The berries are a beautiful purple color, but they are poisonous, as are the leaves. The berries are especially poisonous, and in the worst case, there is a risk of losing one’s life due to respiratory paralysis.
白壁の土蔵が並ぶ景観
Landscape lined with white-walled storehouses
元禄13年(1700年)に大火があり、その後に尾張藩が火災の延焼を防ぐ目的で、石垣の上に土蔵を建てることを奨励したことから、街並みが形成されたということです。
浅間神社
▲四間道の入り口(五条橋の反対側)にある「浅間神社=せんげんじんじゃ」。創建は不明ですが「尾張誌」によると、正保4年(1647年)=江戸時代の初期で徳川家光の時代に、この地に遷座されたということです。境内には樹齢300年を超えるクスノキやケヤキがあります。
懐かしい「たばこ店」
「浅間神社」の横に昭和チックなお店を見つけました。最近ではほとんど見かけなくなったお店ですね。
隣接する「円頓寺」商店街
四間道の端、堀川の「五条橋」からつながる「円頓寺商店街」。こちらも穏やかな昭和の風情を楽しむことができるエリアです。
周辺地図(Googleマップ)
▲名古屋駅からは徒歩で15分~20分程度です。
円頓寺 | 四間道 | 神宮小路 |
名古屋駅(西) | 蒲郡駅前 | 柳ケ瀬(岐阜市) |
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