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特定の宗教やその教えの流布を目的したものではありません。また当サイトは宗教法人「五色園」とは関係ございません。
親鸞が法然の弟子となる伝承
「六角堂・百夜祈願」は親鸞が9歳から29歳まで修行していた「延暦寺」を去り、法然上人とめぐり逢い弟子になるきっかけとなった伝承です。六角堂の中に浅野祥雲の塑像があるようですが、扉は閉められており公開はされていないようです。
六角堂の写真
季節により周囲の草木などで景色が異なることがあります。(2022年~2024年の写真です)塑像作品の写真は拡大表示します。
▲石段を上がると雑木林の中に建物が見えます。
▲六角堂の前にある御堂(名称や由来は分かりませんでした)かなりの歳月を感じさせます。
▲親鸞聖人が通った六角堂の再現。聖人はここで「救世観世音=ぐぜかんぜおん」から、後の師となる法然上人の逢うだろうと告げられています。
▲六角堂は仏教宗派を問わず多くの寺院にありますが、一般には信仰する如来や菩薩を安置しています。五色園の六角堂には塑像が安置されているようですが、扉には錠がかけられており一般に公開はされていないようです。(公開されるイベントもあるようです)
▲歳月を感じる建物ですね。風雨にさらされ階段などは壊れています。周囲の板敷も壊れている部分が多く注意が必要です。敷地の外側は一般の住宅地になっています。この場所は高い台にあり直接住宅地側の下りることはできません。
百夜祈願の伝承
▲六角堂・百夜祈願の説明(五色園)
親鸞が19歳のときに、夢の中で聖徳太子から「お前の命はあと10年」と告げられました。29歳になったとき、自らが求めていることの確証を得るために、正月早々から比叡山から三里十八丁(約14km)にある「六角堂」に通われました。その苦行は言語に絶したもので悪天候にも屈せずに通い続けた。95日目の明け方に「救世観世音=ぐぜかんぜおん」が現れ、「ほどなく汝(なんじ)は末法有縁(まっぽう うえん)の導師に出会うであろう」と告げられました。
この六角堂への参籠(さんろう)は、「六角堂御参篭雲母坂お通い」でも伝えられています。
しかし親鸞はまだ悩みの解決には至らず比叡山を下りると、比叡山でともに修行した友から「法然上人(浄土宗の開祖)こそは、生死苦海を渡る善知識である」と教えられ、草庵(住んでいるところ)を尋ねられました。そこで法然上人から他力摂取(≒他力本願)の教えをうけ、親鸞は初めて悟りを自力では開くことが難しいことに目覚め、「他力本願=阿弥陀仏の本願に頼ること」を深く信じ法然上人の弟子になられた。
六角堂(百夜祈願)までのルート
下記マップ⑲の場所です。「弁円悔悟」の設置場所の手前に左側に続く未舗装の道があります。そこを真っすぐに進むとT字につきあたります。(案内板あり)左に進むと石段があり、そこを上がった場所です。「弁円悔悟」から六角堂までは徒歩で5~6分程度だと思います。道幅はありますが舗装されておらず、周囲は雑木林です。春から秋は草木、秋から春は落ち葉が多い場所です。
- 入り口から終点までの徒歩時間は緑色の道路が約8分(本堂前の階段まで)、青色の道路は約11分(本堂裏手まで)です。見学せずに歩いた場合です。
- 各場所の距離感は目安程度でお願いします。
- 番号は塑像ごとに近いエリアで掲載しており、「五色園」が塑像付近に掲げられた案内板の番号ではありません。(案内板はないところもあり、文字も消えかかっています)
案内図はご自由にお使いください。
①弁円悔悟の手前に林に続く道 | ②少し歩くとT字路 |
③T字路に案内板。左に進む | ④少し歩くと石段で上った場所 |
※帰りは②のT字路を右折せず(元に戻らず、上記③の案内板を右へ)、そのまま進むと「箱根権現御饗応」の場所に着きます。足元にはお気をつけください。
(1)塑像が近い順番に巡る
弁円悔悟 | 箱根権現御饗応 |
(2)浅野祥雲の塑像(一覧)
[3-1]車両の通行が出来る道路側(脇道ルートを含む)、および本堂または寺務所付近
下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)
月見の宴 | 信行両座 | 赤山明神 貴婦人解逅 |
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身代わり の名号 |
縁結び 弁財天女 |
川越の名号 | |||
不動明王 | 御田植 | 桜ケ池大蛇 入定の由来 |
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御流罪 | 親子悲願仏 | 鈴虫松虫の 剃髪得度 |
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肉付の面 | 日野左衛門 門前石枕 |
五劫思惟仏 | |||
六角堂ご参篭 雲母坂お通い |
[3-2]車両通行禁止の道路側(脇道ルートを含む)
下記の番号は塑像付近の案内板に記されたものとは違います。見学する際の効率から比較的近い範囲の塑像順に当サイトで番号をつけたものです。(園内の案内文字は消えかかっている場合が多いです)すべて徒歩で巡るルートです。
板敷山 弁円狙撃 |
弁円悔悟 | 六角堂 (百夜祈願) |
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箱根権現 御饗応 |
日吉丸矢作橋 出世の緒 |
夜盗耳四郎 聞法の場 |
(3)見学時に注意すること
- 六角堂までの道は雑木林に囲まれた道です。道幅はあるものの、舗装されておらず草木や落ち葉に覆われており注意が必要です。(マムシなどに注意が必要)
- 石段を上がる必要があります。整備されておらず転倒事故に注意が必要です。
- 六角堂の周囲は季節により草木に覆われています。
園内共通の注意点[危険生物など表示]
塑像作品の多くは雑木林の中や草木が多い場所です。また足場の悪い石段もあります。散策には歩きやすい靴(スニーカー等)をおすすめします。自然豊かな環境であるがゆえ、春から秋はマムシやスズメバチに注意が必要です。レジャー施設ではなく宗教公園で霊園もあり、散策には配慮が必要だと思います。
一般参拝者用のトイレは本堂への階段下付近(霊園の近く)にしかありません。(飲料水の自販機も同じで1か所だけ)暑い季節は熱中症にお気をつけください。携帯電話は筆者が確認した範囲では圏内(au)です。しかし電波が弱い場所もあります。
マムシは待ち伏せで獲物を捕まえる習性があり、地面や落ち葉と同化して動かないことも多く、気づきにくいので特に注意が必要。(池など水辺で見かけることも多い)スズメバチの巣は雑木林の中、倒木などにあることも多いです。
ハチは黒いものを狙う習性があるので、白っぽい服や帽子を着用する。あらかじめ腕や脚などに虫除けスプレーを吹き付けておく。巣の近くで大声を出したり、強い振動を与えたりしないように注意するゆっくり静かにその場を離れる。頭を隠し姿勢を低くして、ゆっくりその場を離れる。(大阪府医師会のページから引用)
(4)参考文献・サイトなど
#浅野祥雲 #五色園 #日進市